コンピューターウィルスやスパイウェアなどに感染し、完全に駆除できない場合には「PCをリフレッシュ」「初期状態に戻す」または「復元する」等の方法で解決するしかありません。
特に「PCをリフレッシュ」や「PCのリセット(初期状態に戻す)」はWindows8から新しく搭載されたトラブルシューティングのツールです。
なぜシステムの復元を使わなかったのか?
まず最初に思いついたのが「システムの復元」です。
でも、今回システムの復元は使えませんでした。
なぜかというと、怪しい日にちより古い復元ポイントが存在していません。
「スパイウェアに侵入されたかも」と疑われた時にすぐに復元をしていればよかったのですが、「あら?あら?」と思っているうちに数日が経ってしまい、その間に復元ポイントが上書きされていました。
PCにはそれぞれ復元用のディスク領域が設定されています。
その領域内で、新しい復元ポイントがどんどん上書きされているのです。
沢山の復元ポイントを残そうと思えば、このディスク領域のサイズを変更しておく必要がありますが、それをしていなかったので仕方ありません。
PCのリセット、リフレッシュは新しいリカバリー機能
PCのリセットは、文字通り全てリセットです。ユーザー データ、設定、アプリはすべて削除され、PC が出荷時の既定の状態に戻されます。
PCのリフレッシュは、Windowsはリセットされますが
- \ProgramData
- \Program Files
- \Program Files (x86)
- \Users\profile\AppData
- OEM フォルダー (回復イメージに追加したフォルダー)。
- \Windows
内のデータがリフレッシュされ
- \Users\profile: すべてのファイルとフォルダー (\Users\profile\AppData は除く)。
- ユーザーが Windows パーティションのルートに追加したすべてのフォルダー (C:\MyData\ など)。
- ファイル履歴のすべてのバージョン管理データ。
- オペレーティング システム パーティション以外のすべてのフォルダー。
は保持されます。
この両機能をWindows 回復環境内のリカバリー機能に追加することで、平均解決時間の短縮とリソースの削減に役立つとされています。
スパイウェアを完全に駆除するために「PCのリフレッシュ」を実行!
一番少ない手間で解決できると思い、今回は「PCのリフレッシュ」を実行してみました。
ただし、以下の注意書きも頭の中に叩き込んでおきます。
PC を Windows 8 から Windows 8.1 にアップグレードした場合、PC に Windows 8 の回復パーティションがあるときは、PC をリフレッシュすると Windows 8 が復元されることになります。リフレッシュの完了後に、Windows 8.1 にアップグレードする必要があります。
つまり、私のPCはWindows8を8.1にアップグレードしました。
リフレッシュを行うと復元されるのはWondows8です。
そこから後の手順を頭の中で整理しておく必要があります。
手順
- PCのリフレッシュ
[設定]→[PC設定の変更]→[保守と管理]→[回復]-[PCをリフレッシュする][開始] - Windows8用のWindows再Update
[コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[Windows Update]→[更新プログラムの確認] - Windows8.1にアップグレード
[ストア]→[Windows8.1] - 必要なデスクトップアプリの再インストール
Windows8にリフレッシュされた後のWindows Updateに結構な時間がかかりました。
全ての更新プログラムがインストールされていないとWindows8.1にアップグレードできません。
このPCのリフレッシュ機能はなかなか便利だと思いましたが、今後のネットの危険性を考えれば復元ポイントがもう少し多く残っていれば・・・と思いましたので、システムの復元領域を変更してみようと、今決心しています。